ソフトコム RPA担当の岡野です。

今回はウェブサイトの更新チェックを自動化した事例をご紹介します。

ウェブサイトを更新する際はテストや本番公開のタイミングでページ上での反映チェックを行うことが一般的です。
数ページなどの少量であれば実際に人がブラウザで開いて確認する方法で問題ありませんが、大量のページを更新する場合、チェックに要する時間が膨れ上がってしまいます。

大量のウェブページを更新する例としては、

  • ECサイトの複数商品ページの特定箇所を一括で更新する
  • 会員制サイトでメンバーにより表示するコンテンツを出し分けている箇所の更新

などがあげられます。

このようなウェブサイト更新の反映チェックをRPA化することで、人が行う作業時間を短縮することができます。
今回は例として、ECサイトのキャンペーン応募ページに掲載する申込みリンクの更新チェックを行うケースでご紹介いたします。

  • ECサイトに会員ログインが必要
  • 更新するページは1ページだが、会員によって申込みリンクのURLが異なる
  • 更新するリンクと会員アカウントが相対になったリストを元にチェックを行う

が条件となります。

【RPA導入前】

  • ECサイトにアクセスして会員ログインを行う
  • 応募ページに遷移して、更新箇所の申込みリンクを開く
  • 開いた申込みページのURLを正しいURLと照合する
  • 次のチェックのために会員ログアウトを行う

このチェック作業を会員数ごとに繰り返す必要があります。
1会員であれば数分もかからない作業ですが、例えば会員200人だと結構な時間がかかってしまいます。

【RPA導入後】

  • RPAにチェック箇所の指定と会員・申込みリンクのリストを設定する
  • RPAを実行
  • 完了後に出力される照合結果を確認する

RPA実行中は人が監視する必要はなく、チェック結果を確認するだけになります。
RPAがチェックにかかる時間も、人がチェックするより早いです。

注意点としては、
チェックする箇所がHTMLソース上で確認可能なデータであることが必要です。
また、ページのレイアウトやデザインなどのチェックは難しいため、
あくまでページ内データの部分的なチェックに限定されます。
スマホサイトが別の場合も、ブラウザのエミュレーション機能を使うことでチェック可能です。

ウェブサイトの更新で間違いがあると顧客からの信頼度が下がってしまい、クレームにもつながりかねません。
そのため、更新時のチェックは重要ですが、大量のチェックを人が行うには時間がかかります。
チェック作業自体が利益に直結することはないので、RPAで自動化することで人の手をあけて他の生産的な業務にあてたり、残業で対応していた時間をなくすことで、生産性の向上につながります。

サイト運用に関連する業務の自動化はぜひソフトコムにご相談ください!