先日、弊社では「Bカート導入事例紹介」をテーマにウェビナーを配信しました。オンラインでの開催は初めての試みでしたが、実際にやってみると想像以上に多くの学びがありました。今回は、その裏側や気づきをご紹介したいと思います。

開催のきっかけ

展示会や対面での商談の機会を増やすためで、「もっと気軽に情報を届けられる場をつくりたい」という想いからスタートしました。特にBtoB ECは関心があっても情報が少ない分野ですので、実際の導入事例を紹介すれば役立つのではと考えました。

準備で苦労したこと

最初に悩んだのはテーマ設定でした。自分たちが話したいことと、参加者が知りたいことのギャップをどう埋めるか。今まで多くのお客様のご支援をしてきた実績を元にして、まだ悩んでいるお客様にはどのように伝えていくことが出来るのだろうか、何度も議論を重ねていくことで、最終的に「具体的な成功事例」を軸に据えることにしました。

さらに配信環境の準備も大きな課題でした。
どの媒体を使うか検討し、候補として以下を挙げて比較しました。

【Zoom】

強み:高品質な映像・音声、多人数対応(最大50,000名)、ブレイクアウトルーム・Q&A・投票など豊富な機能
柔軟性:YouTube配信やクラウド録画、CRMとの連携も可能
価格:有料プラン月額79ドル〜

【Google Meet】

強み:Google Workspaceとの高い連携、ブラウザベースで導入が容易
特徴:リアルタイム翻訳、暗号化対応、最大1,000名(ストリーム時100,000名)
価格:Workspace利用者向け

【Microsoft Teams】

強み:Office 365との統合、最大10,000名対応
特徴:ライブキャプションやリアクションなど視聴者向け機能も充実
料金:Microsoft 365に含まれるためコスト効率良し

【Webex Webinars】

強み:最大100,000名、1080p映像、AIによるノイズ除去・翻訳機能
特徴:チャット・Q&A・ブレイクアウトルームなど豊富
価格:エンタープライズ向け、やや割高

【YouTube Live】

強み:無料で利用可能、視聴者数に実質上限なし
特徴:一方通行配信やアーカイブに最適
注意点:インタラクションは限定的、ややカジュアルな印象

まず条件として出したのが以下の2点です。

  • 参加者同士が見えない形で配信できること
  • 無料で配信したい

そうすると一番よい条件で当てはまったのが【YouTube Live】 でした。幸いなことに会社のアカウントもあり、すぐに配信環境を整えることが出来たため、今回はYouTubeを使って配信することに決めました。
加えて、マイク・カメラ・背景など細かな調整も必要で、事前リハーサルも必ず行っておくべきだということが分かりました。

実際にやってみて分かったこと

普段のWEB会議と違い、ウェビナーでは参加者の顔が見えず、一人で話し続けるような感覚が強いことに驚きました。
チャットで質問や感想が流れてくるのはありがたいのですが、初回はコメントが来るだけで少し焦ってしまいました。

また、時間配分も難しかったです。なるべくゆっくり話すよう心がけたものの、少し早口になってしまったのは反省点です。今後は時計を意識しながら進めていきたいと思います。

得られた成果と反響

終了後にはGoogleフォームを使ってアンケートを実施しました。スマホから素早く回答いただけるよう、QRコードを画面に投影したところスムーズに利用していただけました。

視聴者数は初回ということもあり多くはありませんでしたが、画面上で数字として視聴状況が確認できるため、大きな励みになりました。準備の大変さはありましたが、それ以上に得られる学びが多かったと実感しています。

まとめと次回への抱負

初めてのウェビナー配信は不安も多かったのですが、実際にやってみると「伝えたい情報をオンラインでも十分に届けられる」と強く感じました。

今後は参加者をもっと増やしていきたいというモチベーションが生まれてきたので、定期的な配信を続けていくことを考えています。また双方向のコミュニケーションを意識した内容に発展させていきたいと思います。