残暑が続きますね!

皆さん、まだまだ暑い日が続きますが、どんな活動を楽しんでいますか?

今日は、最近お手伝いをさせて頂いている団体「NPO法人子ども環境ネットワーク」についてお話ししたいと思います。

こちらの団体は、子どもたちが環境問題に興味を持ち、自ら行動する力を育てるために、さまざまなイベントやワークショップを提供しています。

子ども環境ネットワーク様との出会い

そんな素晴らしい取り組みをしている子ども環境ネットワーク様へ先日、活動のサポートをするプロジェクトにアサインされることになりました。とても光栄で、心から嬉しく思いました。

参加当初は正直なところ、何をどの用にサポートできるのか、全く見当がつかなかったんです。戸惑いました。ところが、話を進めていく中で、現在抱えている問題が見えてきました。

プロジェクトのテーマは、『子どもたちが継続的に興味を持ち続けられるようにすること』です。リアルなイベントに参加した子どもたちが、その後も興味を持ち続けられるように、デジタルでどのように支援できるかを考えましたが、当初のオンライン対応では、積極的に関わり続けるのが難しいという課題に直面しました。

実は、私はこれまで家族や友人向けに、大富豪やしりとりなどのゲームを作ってきました。自分の作ったゲームを他の人達に遊んでもらえる事が大好きなので、自然と「子どもたちのためにゲームを作ってみるのはどうだろう?」というアイデアが浮かびました。

こうして、子ども環境ネットワーク様とのコラボレーションが始まりました。

技術的なチャレンジと解決策

しかし、ここで一つ大きな技術的な課題に直面しました。子ども環境ネットワーク様のウェブサイトはWixというCMSで構築されており、シンプルなHTMLコードブロックを追加するだけでも、大変な作業でした。Wixは多機能で便利な反面、カスタマイズには限界があります。

そこで、プロジェクトを進めるにあたり、私はVue3をフレームワークとして採用しました。Wixには組み込みのバックエンドシステムがあり、これを利用することで、VueのゲームスクリプトとリアルタイムのデータベースをHTTP関数で接続することができました。

これにより、ゲームのスコアなどの情報とユーザーの情報がリアルタイムで連携し、ユーザーの進捗や成果をいつでも確認できる仕組みが整いました。

最初の一歩

まず、最初に開発したのは「神経衰弱」をベースに北海道の生態系を伝えるゲームです。(実際のゲームはこちら!)

シンプルなゲームですが、集中力を試す内容になりました(大人でも難しいかも?)。景品を設定することで、さらにやる気が高まり、子どもたちも何度もプレイしてくれました。

現場での気づき

神経衰弱のゲームを開発した後、実際に子どもたちが参加するイベントに足を運びました。ワークショップやボードゲームを通じて子どもたちと直接触れ合い、イベントの最後に今回開発したゲームが紹介された際は、本当に感慨深いものがありました。

インストラクターの方が最初のデモを終えた後、『誰かプレイしたいですか?』と尋ねると、子どもたちが一斉に手を挙げ、笑顔で「私、私!」と声を上げる姿に心が温まりました。

子どもたちが実際にゲームをプレイし、真剣に考えながらも楽しんでいる姿を目の当たりにして、大変嬉しく思いました。

また、年齢によってウェブサイトとの関わり方が異なることも学びました。子どもたちは説明書のページをすっ飛ばして、すぐにゲームを始めることが多いという点などです(笑)。

この経験を通じて、説明ページはより簡潔でわかりやすく、視覚的なものに改善するように努めるようになり、非常に貴重な経験となりました。これからもターゲットの年齢層がわかっている場合は意識して柔軟に対応していきたいです。

ミニゲーム二つ目実装

次に取り組んだのはゴミ分別をテーマにしたゲームです。(実際のゲームはこちら!

ゴミを正しく分別することの重要性を、遊びながら自然に学べるのが特徴です。

次なるステップ

現在、私たちは新たなゲーム開発にも取り組んでいます。今回手がけているのは、シングルプレイヤーがAIと対戦するデジタル版のボードゲームです。

このゲームはすでに、子ども環境ネットワーク様がボードゲームとして存在しており、現実のイベントでは実施の際に子ども達にとても人気があります。

そして完成すれば今回が初めてのデジタル化となります。ただし、単なるデジタル化に留まらず、さらに戦略性を高めるために、特別なカードのアイデアを導入しました。特別カードを使うことで、ゲームがより戦術的になり、大人でも楽しめる内容に仕上げています。

そして、最終的な目標は、このゲームをマルチプレイヤー対応にすることです。これにより、プレイヤーは日本中、さらには世界中の他のプレイヤーと対戦できるようになります。

このゲームは子ども環境ネットワーク様の活動と連動しており、いままで現実にイベントを開催してきた関西や関東、北海道の子供たち同士も楽しむことができるようになればと願っています。(子ども環境ネットワーク様は過去に、京都と北海道の小学生との間で中継をしながら、子ども達同士で環境に関する発表会も行っています)

さらになんと、今後5年以内にオセアニアと日本を結びゲームをしながら環境を考えるイベント開催も計画されており、グローバルに展開する楽しみが広がっています。

このゲームの魅力は、プレイヤーが動物を孵化から成熟まで育てるというテーマにあります。そして、各プレイヤーが自分の住んでいる所にいる動物を選ぶことができるため、ゲームがより個性的で深みのあるものになります。この要素が加わることで、ゲームはただのエンターテインメントを超えた体験を提供するものになると信じています。

まとめ

今回、子ども環境ネットワーク様とのコラボレーションを通じて、ゲームを通じた新しい学びの場を提供することができました。このプロジェクトでは、技術的な課題も多くありましたが、それを乗り越えたことで、より魅力的で有意義なコンテンツを提供できたと感じています。今後も、新しいゲームやプロジェクトを展開していく予定ですので、ぜひお楽しみにしてください!